市販の甘酒には缶、ボトル、粉末といった多種多様な形態が存在しますが、これらの製品ごとに適切な賞味期限を把握していますか?
自家製甘酒の保管期間についてもご説明します。
この記事では、甘酒を長持ちさせる方法や賞味期限の目安、賞味期限切れ甘酒の安全な消費方法などを詳しく解説しますので、ぜひ活用してください。

甘酒の保管期間と賞味期限
市販されている甘酒は、種類やメーカーにより賞味期限が異なります。
一般的に、缶やボトル入りの甘酒は開封前であれば約1年間、粉末の甘酒は約2年間の保存が可能です。
開封後の甘酒は早めに消費することが推奨され、2~3日以内に冷蔵庫で保管して飲み切るのが理想です。
自家製甘酒の場合は、保存料を使用していないため、市販品よりも短い保存期間となります。
冷蔵庫で保管した場合は約1週間以内に飲み切ることが一般的です。
甘酒を加熱処理することで、その期間を3週間程度延ばすこともできます。
冷蔵庫での甘酒保存法
甘酒の種類により、火入れ処理の有無によっても賞味期限は変わります。
【米麹甘酒の保管期間】
- 火入れあり:最大で約1ヶ月
- 火入れなし:約1週間
【酒粕甘酒の保管期間】
- 火入れあり:約1週間
- 火入れなし:約3日
米麹を使用した甘酒は、火入れにより約1ヶ月間の保存が可能です。
一方、酒粕を使用した甘酒は、火入れをしていない場合、3日で消費するのが良いでしょう。
冷凍保存による甘酒の賞味期限
冷凍保存の場合、以下のような期間保存が可能です。
こちらが、冷凍保存による甘酒の賞味期限を表にしたものです。
甘酒の種類 | 冷凍保存での賞味期限 |
---|---|
米麹 | 最大約3ヶ月 |
酒粕 | 最大約3ヶ月 |
甘酒を冷凍することで酵素活性を抑え、火入れがなくても約3ヶ月間保持することができます。
ただし、繰り返し解凍すると品質が低下するので、使い切れる量を小分けにして保存することが推奨されます。

夏場は酒粕の流通が減るから冷凍保存できると助かるね!
賞味期限を過ぎた甘酒の安全な飲用期間は?
賞味期限を過ぎた甘酒でも、見た目や臭いに異常がなければ安全に飲むことが可能です。
発酵食品である甘酒は、適切に保存されていれば腐敗しにくい性質を持っています。
ただし、保存条件が悪いと腐敗のリスクがありますので、以下のような腐敗のサインには注意が必要です。
【腐敗の兆候】
- 色が茶色く変わっている
- 異常な臭いがする
- 酸味が増している
これらの変化が見られる甘酒は飲用を避け、処分することをお勧めします。
賞味期限切れの甘酒の有効活用法
賞味期限が過ぎた甘酒は飲用以外にも様々な方法で利用可能です。
飲むのが不安な場合は、以下の活用法を試してみてください。
料理の下処理に活用する
甘酒は肉や魚の下処理に使用することができます。
甘酒に含まれる酵素が肉や魚を柔らかくし、加熱時の硬さを防ぎます。
スキンケアとしての活用
甘酒には保湿効果や美白効果が期待される成分が含まれています。
洗顔料や入浴剤として利用することで、その効果を体感することができます。
ただし、腐敗が進んでいる甘酒は肌に悪影響を及ぼす可能性があるため、使用前には必ず品質を確認してください。
甘酒の保存方法と長持ちさせるコツ
甘酒の保存にはいくつかのポイントがあります。
これにより、甘酒の風味を保ちつつ賞味期限を延長することができます。
- 加熱してから保存する
- 小分けにして冷凍保存する
甘酒を作成後、少し加熱してから保存することで酵素の活動を抑制し、長持ちさせることができます。
また、使用する分だけを解凍するために、小分けにして冷凍保存する方法も効果的です。
保存する際は、消毒した清潔なガラス容器を使用するとより安全です。