とろろ芋はそのなめらかな舌触りで愛されており、すりおろすと格別の味わいが楽しめます。
一般的にはすったトロロを白米にかけて食べたり、とろろそばなどで食べる方が多い印象ですよね。
夏場の食欲がない時にはさらっと食べられるし、栄養も豊富なので昔から日本では愛されてきました。
ですが大和いもの皮は剥がしにくく、触れるとかゆみを感じることが調理をする人の悩みのたね。
じつはこの大和芋、皮付きでの食べ方もおすすめなんです!
本記事では、触れた後のかゆみをどうやって軽減するか、また皮を活用した料理法についてもご紹介します。
大和芋のかゆみへの応急処置

大和芋に含まれるシュウ酸カルシウムは、皮膚に触れるとかゆみを引き起こすことがあります。
酢やレモン汁での中和
シュウ酸カルシウムが原因であるかゆみは、アルカリ性に反応して中和されます。
身近なキッチンや冷蔵庫にある酢やレモン汁を使い、それを洗い流すことで軽減できます。
熱湯を使用しての処理
加熱することでシュウ酸カルシウムのかゆみを抑えることができるため、生食前の熱湯処理が効果的です。
加熱後のとろろ芋は、かゆみが少なくなり安心して食べられます。
大和芋取り扱い時のかゆみ対策
大和芋を使う際、手がかゆくなる問題を予防する方法をいくつかご紹介します。
保護手袋の利用
大和芋に直接触れずに済むよう、保護手袋を着用することが有効です。
しかし、まれに手袋をしていてもかゆみが起こる可能性があるので、引き続き注意が必要です。
酢水を使った予防
作業を始める前に、手を酢水につけておくことで、かゆみを防ぐ効果があります。
酢水であれば、簡単に用意ができるので安心ですね。
すりおろし時の工夫
すりおろし作業をする際には、ハンドル部分をキッチンペーパーで覆ったり、一部の皮を残すことで、直接触れずに作業ができるようにしましょう。
今では、すりおろし器にハンドルがついている物もあります。
そのような、すり下ろすものを固定する器具がセットになっているものを初めから購入しておくのも良いですね。
大和芋を皮付きで調理するメリットは?
大和芋の皮を剥く作業は手間がかかり、滑りやすく扱いにくいこともあります。
皮を残して調理することで、準備の手間をぐっと減らすことができますよ!
多くの人が見た目のために皮を剥くことを選ぶと思います。
ですが、実は皮には栄養がたくさん含まれているんですよね。
特に食物繊維やポリフェノールが豊富で、皮をむかずに調理することで栄養価を高めることができますよ!
皮付きのまま調理することで手間も省けますし栄養価も高くなるので一石二鳥ですね。
皮をそのまま使うことで、調理が簡単になるだけでなく、茶色い色合いや独特の食感も楽しめます。
ただし、土のような風味が苦手な方もいるので、そこは好みが分かれるかもしれません。
皮付き大和芋の効果的な前処理方法
大和芋を皮付きで調理する前には、適切な前処理が必要です。
詳しく見ていきましょう。
丁寧な洗浄
大和芋は土壌で成長するため、土や微生物がついていることが多いです。
タワシを使って、特に凹凸が多い部分を念入りに洗いましょう。
スプーンを使った汚れ除去
皮の凹凸部分は、スプーンでこすり取ると汚れが効果的に取れます。
必要に応じて、気になる部分の皮を少しだけ剥くことも一つの方法です。
ヒゲ根の処理
ヒゲ根は直火で軽く炙ると簡単に除去できますよ。
焼いた後はキッチンペーパーで拭き取ります。
IHコンロを使用している家庭では、アルミホイルを使ってヒゲを取り除く方法も簡単なのでおすすめです。
大和芋の長持ちさせるための保存方法
大和芋を購入したがすぐに使いきれない場合がありますよね。
1回で食べきれない時には適切な方法で保存を擦れば品質を保つことができます。
切っていない大和芋の保管方法
切っていない大和芋は、涼しくて暗い場所での風通しの良い環境が最適です。
新聞紙で包んで湿度を保ちつつ、ビニール袋に入れると良いでしょう。
土付きで保管すると風味が保たれやすいと言われています。
切った大和芋の保存
切った大和芋は、空気に触れないようにラップで包んで冷蔵庫で保存しましょう。
冷蔵保存の場合、保存期間はおおよそ1週間です。
風味は時間が経つにつれて落ちるため、できるだけ早く食べきることをおすすめします。
すりおろした大和芋の保存法
すりおろした大和芋は平らにして保存袋に入れ、冷凍庫で保存すると便利です。
こうすることによって、必要な量だけを取り出してすぐに使用できるので大変便利です。
保存期間は最大で約1ヶ月。
すりおろして、冷凍保存しておくことによって急な用途にも対応できるため非常に便利です。
大和芋を活用しよう!お手軽レシピ紹介

大和芋を使った、簡単で美味しい料理のアイデアを紹介します。
とろろとして親しまれる大和芋ですが、調理次第で他にも様々な料理で楽しめますよ。
レシピ1【大和芋のチーズグリル】
材料(2人分)
作り方
- 大和芋を皮を剥き、1cm厚の輪切りにします。
- フライパンにバターを熱し、大和芋を並べて軽く両面を焼きます。
- 焼いた大和芋にスライスチーズを乗せ、フタをしてチーズが溶けるまで加熱します。
- チーズが溶けたら、醤油をかけ、一味唐辛子を振って完成。
大和芋のチーズグリルは、チーズと醤油の味が大和芋の甘みを引き立てます。
おかずとしても良いですし、おつまみにも合いますよ!
レシピ2【大和芋の冷製中華サラダ】
材料(2人分)
- 大和芋:150g
- キュウリ:1本
- ハム:2枚
- 茹で卵:1個
- 中華風ドレッシング:適量
作り方
- 大和芋は皮を剥き、細長く千切りにして水でアク抜きし、よく水切りします。
- キュウリは薄切り、ハムは細切りにします。
- 茹で卵は半分に切ります。
- ボウルに大和芋、キュウリ、ハムを入れ、中華風ドレッシングで和えます。
- 盛り付けたサラダに茹で卵をトッピングして完成。
加熱調理をしていないので、ヤマトイモのシャキシャキした食感が楽しめます。
ドレッシングを変えるだけで気軽にアレンジできるのもおすすめです!
まとめ
大和芋を使ったさまざまなレシピは、皮ごとでも安全に楽しむことができますね♪
かゆみを感じる場合は加熱して食べるか、他の料理に混ぜてみると良いでしょう。
大和芋を使ったのレシピはどれも準備が簡単で、忙しい時でも手早く作れます。
加熱するとふわっと、生でいただく場合はシャキシャキとした大和芋の食感を活かして、普段の食卓に変化を加えて楽しんでみてください(^^)/♪
